分類と分布

海藻の分布

日本には1,500種を越える世界的にも豊かな海藻相があり、その分布は、近海を流れる海流と密接な関係があります。

親潮の影響が強い北海道や東北地方の太平洋沿岸には、亜寒帯性の海藻(コンブなど)が、黒潮の影響が強い南西諸島は亜熱帯の海藻(サボテングサなど)が、その中間の本州中南部〜四国〜九州は温帯性の海藻(ワカメなど)が生育します。

一般的な特徴として、沖縄などの暖かい海には緑色の海藻(サボテングサなどの緑藻類)が多くなります。またサイズを比べると、暖かい海には小さくて細かい物が多く、北へ行くほどコンブのような大きな海藻が多くなります。

日本地図_分布図

海藻の分類は大きく分けると3種類!

緑藻(りょくそう)

ヒトエグサ(沖縄の食材「あーさ」)やクビレズタ(海ぶどう)、サボテングサなどのように緑色の藻類を緑藻(りょくそう)といいます。陸の植物は、緑藻のなかまから進化して陸上に進出したと考えられています。

  • [ヒトエグサ]
  • [ミルの仲間]

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褐藻(かっそう)

ヒジキやモズクなどのような茶色の藻類を褐藻(かっそう)といいます。コンブやワカメも同じグループです。茶色に見えるのは、緑色と赤色の色素(しきそ)が混ざりあっているためです。

  • [ヒジキ]
  • [オキナワモズク]

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紅藻(こうそう)

赤色の藻類を紅藻(こうそう)といいます。私たちがよく知っている海苔(のり)もこのグループです。紅藻のもつ赤色の色素は、海藻の成長に必要な緑色の光を水中でたくさん集めることができます。

  • [カギケノリ]
  • [ホソバナミノハナ]

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